2011年7月23日土曜日

国際学会への準備1

この度,M1ながら国際学会に行く事になりました.
しかも適当な国際学会じゃなくて,一応電気学会では一番でかいのに行くことになりました.
ちなみに私の研究は医工学なのですが,電気関係あるので出してみたら通ってしましました
とても緊張しています.
恐らく慣れている人はそんなに緊張しないと思います.
医学部のボスは前日から準備するおかしな人ですし・・・
でも,私は緊張しています.(重要なので2度いいました)
  1. 国内学会もこなしたことないのに突然国際学会であること
  2. 私の研究分野で最も権威のある学会であること
  3. Oral 発表であること
  4. 研究室初の学会であること
  5. 英語が全く話せないこと
適当になんでこんなに緊張しているか考えてみました.
以上に上げた点と思われます.
研究室では1期生(2つ上に以前の研究室から移ってきた先輩は居たが,今は社会人)であるために,先輩など誰の助言も得られなく誰も学会経験(国内を含む)が研究室の学生にはないためどんなものかすら知りません.
ちなみに先生は「なんとかなる」とか言ってますがorz


そこで今後の自分の為にも,これから行く人が参考にしてくれると嬉しいなという意味もこめて
少し「始めての学会(国際学会ver.)」の連続シリーズをします.
準備編,持ち物編,心の準備編,まとめ
という構成を考えて
1回目の今回は「準備編」でいきます.

  1. パスポート
  2. ビザ(ESTA)
  3. クレジットカード
  4. お金
  5. ホテル
  6. 航空券
  7. 保険
パスポートは時々海外旅行に行くので持っていました.
しかし,ない場合は作らないといけません大体1〜2週間かかります.

今回,私はボストンの学会でしたのでビザはいりませんでした.しかしそのかわりにESTAという登録が必要となります.
このESTAはクレジットカードとパスポートが無いとできませんので予め容易しておいたほうがいいですね.

海外にはクレジットカードが便利です.
特にアメリカはカード社会なのでカード一枚あると便利でしょう.
他にも,ものによったらクレジットカードに旅行保険がついてたりもしますし
空港でラウンジが使えます.
私は,父親のAMEXの家族カードと自分自身の大学系のクレジットカードがありました.

一番重要なのはお金です(笑)
1週間程度の渡航ですが総額で30万overの費用がかかります.
それを学生本人が負担するのは無理ってものですので,acceptされたらすぐに資金を補助してくれるプログラムに応募します.研究室によったら研究費から出るらしいですが私の大学ではそれは禁止されているようです.なんででしょうか?
私は,専攻の中で3人もらえるfundationから補助をもらいました.
これは渡航費と1日12000円の日当でこの中から宿泊費を出さないといけないので物価が高いとこだと大変です.私はどうやら足が出てしまいそうですが・・・
慶應に限った話ですが,KLL(慶應義塾先端研究センター)から在学中に1度だけ補助してくれるそうです.私は,研究室のボスと話した結果これからも国際学会に出る機会がありそうなのでこのプログラムは後にとっておきました.

次にホテルです.
学会は総じて都市部の中心で行われるため,宿泊費は結構かさんでしまいます.
貧乏学生は如何に安くするか(日当12000円なので)を考えた結果
ネットで格安になっているホテルを探しました.
Expedia, booking, Hotels
などを参考にし1日中探しました.
私は1ヶ月前と遅く予約しましたが,せめて2ヶ月前余裕をみて4ヶ月前に予約するといいと思います.
実際,1ヶ月前ですといいホテルは全て満室になってしまい.
遠いか,高いかの選択を迫られます.


航空券の予約は,私の大学では「生協」で予約することが勧められます.
しかし,HISなどの方が安くてちょうどいい飛行機があったりします.
決済方法を勘案した方がいいでしょう.
これは2ヶ月以上前に取っておいた方がいいらしいです.
ちなみに私は1ヶ月前とちょっと遅めでした.シーズンだとアウトになってしまうので気を付けないといけませんね.

最後に保険です.
私はカードの保険+任意の他の保険に入ろうと考えていますが
何かあった時のために入っておいたほうがいいと思いますね.

では,次回以降は
実際に持っていくものと発表の準備など
まだ行ってもいないのにまとめていこうと思います.

2011年7月18日月曜日

発電・送電事業の分離(3)-スマートグリッド

私ごとですが,国際学会にacceptされたりして
なかなか時間に追われる生活を続けています.
これから就職活動などもしなければならないなどなかなかえげつないですね.

前回からかなり時間が空いてしまいましたが
今更ながら続きを更新です.
前回の最後にスマートグリッドについて書けたらなぁ
と締めていたのでスマートグリッドについて.

スマートグリッドとはwikipwdiaが詳しく書いて居ますので
とりあえず,リンク張りました.
簡単に言えば,スマートグリッドとは「送電網自体に制御機能を付加した賢い送電網」
の事です.実はスマートグリッドという言葉自体が「バズワード」と言う「定義が曖昧」な言葉であり人によって何を示しているか異なる事が多々ある.
そこで,私のblogの中では「演算と制御」を行い「自律的な調整機能」という要件を構成するものをスマートグリッドとします.
当然送電網なので,忘れかけていたタイトル「発電・送電事業の分離」の送電事業にあたります.

まず,現在の送電網を簡単に説明するために庭に水を撒く時を例として説明する.
「発電所=水道の蛇口」で 「消費者=ホースの出口」とします.
撒きたい花壇へは離れていて一定の水圧が必要です.
普通は「水道の蛇口」と「ホースの出口」は一対一の関係ですが
これを「水道の蛇口」一つでホースを分岐させ,複数の「開閉機能付きホースの出口」を付けたとします.
この時,今の手法では「ホースの出口」の開いているところが変化すると
それに合して水道の蛇口を開閉する形を取っています.

しかし,これから「小型の水道の蛇口」かつ「不安定な水道の蛇口」という入力が接続する事になるとします.
「不安定な水道の蛇口」はそのまま「不安定な出力」になってしまいます.
しかしこの安定していない出力のせいで出口に接続しているスプリンクラーなどが壊れかねません.また「小型の入力」も系の最適化を測る時に厄介になります.今のままでは,「小型の水道の蛇口」や特に「不安定な水道の蛇口」に対して安定的な「水道の出力」が得られません.
電気の話しにもどるとこれまでは「火力」「水力」「原子力」などMW級発電所が一気に発電して,自然エネルギーはその誤差範囲で収められるぐらいのシェアでした.
しかし,これからは自然エネルギーに頼るというのが社会の大きな流れであり,上記の「小型かつ不安定な入力」をたくさん系に取り入れるべきという話です.

現在のままでは系つまり,水道の話では水道設備・電気ならば送電(and配電)設備では安定したサービスが提供できません.
そこで,その設備自体が「自律的に」水道の話しでは水圧・電気の話しならば電圧を制御するという方法があるのでは?
という発想から「スマートグリッド」という発想ができました.
これまでただの中継器だったものが「知恵」を持ったようなものです.そこで現在考えられているスマートグリッドの主な方法は,発電装置と消費装置をネットワークで接続し,消費装置によって発電装置の稼働状況を決定するのではなく.発電装置によって消費装置を制御する方法です.
その為に,正確に発電状況と消費状況を捉えるために「スマートメータ」が必須となります.
また,消費装置にはネットワーク側からの信号を受付けそして制御する.
例えば,真夏の糞暑いなかエアコンの設定温度を勝手に上げたりなど(笑)
そういう機能も含まれるでしょう.

このように送電網自体がその端にある発電・消費設備に関与することになります.
このようにすると入力により出力が決まり,不安定な入力が入ってきても出口側で操作する事になります.

それが主なコンセプトになりますが
次回は,それ以外の応用例などを紹介したいと思います.

注)今回は,書く日が数回に分かれているためよくわからない文章になっているかと思いますが,ご容赦ください.